弾むボール~勇気を出して~
「ねえ雅樹、明後日の球技大会、来てくれる?」


「行ってもいいのか?」


「うん! 外部からお客さんとかいっぱい来るし、他校生も多いから大丈夫!」


「じゃあ……外出許可が出たら、見に行くよ」



まあ、外出許可は申請さえすればすぐ出るんだけどな。



「やったあ!」


「……そんなに嬉しいか?」



飛び跳ねんばかりに喜んでいる亜紀が、大きく頷く。



「だって、雅樹に見てもらいたいもん!」
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