君の隣は。
プロローグ
私は、生まれた瞬間から君の隣にいた。
幼稚園でも、小学校でも、中学校でも。
その証拠は、私のアルバム。
どのページを見ても、必ず君の姿があるんだ。
今や私の唯一の特技といってもいいバスケも、
君が始めたから、追いかけるように始めた。
そんな、ずっと隣にいた君のことを好きになるのは私には自然なことで。
”幼なじみ”の特権を利用して、ずっと君の隣を確保していた。
でもだから、
そのありがたみには気づけていなかった。
・・・・・・気づいた時にはもう手遅れだったんだ。