君の隣は。



「ねえ、そういえば今度の試合はたしか現地集合だよね?」


「そうだよー。電車待ち合わせして行こっか?」


「確か8時OO駅集合だからー・・・・・・」


美南はバスケ部のマネージャー。私は部員だ。これでもキャプテンだったりする。


「楽しみだね、大会!」


「うん、優勝できるといいね。」


「そうじゃなくて!日向クンに会えるかもよ~?今回は男バスと女バスの会場が一緒なんだし!」


「そ、そんな都合よく会えるわけないでしょ!?てか私もう日向のことはあきらめてるもん。」


「そう言ってる時点で諦められてないよ~?」


「・・・・・・っ!と、とにかく早く教室に行かないと朝礼始まっちゃう!」


「ホントだ、もう14分じゃん!急がないとヤバいッ!」


チャイムの音が鳴り始めたのに気付き、私たちは慌てて教室まで走って行った。


< 12 / 58 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop