君の隣は。
「ねえ、そういえば今度の試合はたしか現地集合だよね?」
「そうだよー。電車待ち合わせして行こっか?」
「確か8時OO駅集合だからー・・・・・・」
美南はバスケ部のマネージャー。私は部員だ。これでもキャプテンだったりする。
「楽しみだね、大会!」
「うん、優勝できるといいね。」
「そうじゃなくて!日向クンに会えるかもよ~?今回は男バスと女バスの会場が一緒なんだし!」
「そ、そんな都合よく会えるわけないでしょ!?てか私もう日向のことはあきらめてるもん。」
「そう言ってる時点で諦められてないよ~?」
「・・・・・・っ!と、とにかく早く教室に行かないと朝礼始まっちゃう!」
「ホントだ、もう14分じゃん!急がないとヤバいッ!」
チャイムの音が鳴り始めたのに気付き、私たちは慌てて教室まで走って行った。