君の隣は。
「今日は優勝おめでとうございます!これ、わたしクッキー焼いてきたんです!お祝いだと思って、もらってくださいッ!!」
と私に紙袋を押しつけると、キャーっと言いながら友達と思われる子たちのところに走り去って行った。
結局名前も学校も学年もわからない。先パイって言ってたし、話し方からしておそらく高校1年生だと思うけど。
・・・・・・どうやってわたしのこと知ったんだろう。
疑問に思いながらも、ありがたくクッキーをいただく。
「あー、おまえまたプレゼントもらったのかよー?ずりぃ、一個ちょうだい!」
ふいに横から手が伸びてきて、ひょいっとクッキーをつまんだ。