君の隣は。



「成瀬ー、お前電車だよな?もうみんな帰っちまったし一緒に帰ろうぜ、家まで送るから!」


隼人がそう声をかけてきた。


誰が隼人なんかと!と断ろうと思ったが、そう言う寸前で口の動きを止める。


・・・・・・このままだと必然的に、方面が一緒の日向と帰ることになってしまう。


その結論に至った私は隼人と帰ることに決めた。


いけすかない奴だけど、日向と一緒になるよりいい。


だって日向と帰り道が一緒になったら、どうしていいかわからないもん。


全くしゃべらないわけにもいかないし、だからといって何を話したらいいのか・・・・・・


「うん、いい「虹香、帰んぞ。」



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