君の隣は。


「ちょ、待ってよ日向どういうこと!?」


無言で歩き続ける日向に声をかけた。


責めるような言い方になってしまったのは日向に腕を掴まれて動揺してたからだ。
・・・・・・日向は絶対気付いてないだろうけど。


「・・・・・・どういうことって?家が近くだから一緒に帰るだけだろ?」


やっぱり。特別な理由があるわけないよね。


「でも、私隼人に一緒に帰ろうって誘われてたし!」


「おまえまだ返事してなかっただろ。」


「それはそうだけど・・・・・・」


「ならいいじゃん。」


・・・・・・なんとなく負けたような気分。



「お母さん、元気?」


沈黙して気まずくなるのが嫌で、とりあえず話題を振ってみる。


「あぁ。なんか最近料理教室とかも行ってる。」


「へー、料理教室行ってるんだ!おばさんの料理、食べてみたいな。」


なんか会話のリズム掴めてきたかも。




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