君の隣は。
「・・・・・・え?」
「俺、てっきり虹香は深山第二行くと思ってたから。朝苦手だから早く起きなきゃいけない電車通学は嫌だ、って言ってたじゃん。」
それは全て君が原因なんだよ。
最初になんだかんだいって深山第二志望したのだって、君が志望したから。
今君が言ったセリフも、君自身が言ったんだよ。
それに、私別に朝は苦手じゃない。君がいつも遅刻ギリギリだから、それに合わせて家を出てるだけ。・・・・・・今日遅刻したけど、それは目覚ましかけ忘れたからだし!
私のすべては君が中心に回ってたんだ。
・・・・・・なーんて言えるはずもなく、私はあいまいに笑った。
「そろそろ合宿の話しよ?ご飯できちゃう。」
「・・・・・・あぁ。」
不満そうな日向を無視して、話題を戻した。