君の隣は。



「虹香ちゃん、今小湊のキャプテンなんだって?すごいわぁ!」


その後真面目に合宿の打ち合わせをした私たちは、陽子さんに呼ばれてダイニングで夕食を食べていた。


メニューは焼き餃子と卵スープと中華風のサラダ。中華づくしだ。


「そんなことないですよ。」


「十分すごいわよ!だって小湊ってバスケの超名門じゃない。全然名前の知られてないとこのキャプテンになったどこかの誰かさんと違って、ね。」


そして日向をちらっと見る。うわ、毒舌!


「でもおばさん、今回小湊の男バス、日向のとこに負けたんですよ?」


「え、そうなの!?まぐれも起きるもんねぇ・・・・・・。」


「本っ当に失礼だな。」


「でも、私もびっくりした。深山第二、無名だったじゃん。」


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