君の隣は。
翌日-日向side-
-日向side-
「あら、日向今日は早いわね?まだお弁当作ってないわよ?」
いつもより2時間半近く早く起きてきたというのに、リビングにはもう着替えて雑誌を読んでいる母親がいた。
「・・・今日から公園で朝練してから学校行く。昼は学校で買うからいい。」
「あ、もしかして昨日虹香ちゃんと何かあった?ならお母さん、応援しちゃうわ☆」
「・・・・・・うるさい。」
それからもいろいろと聞いてこようとする母親を振り切って、家を出た。
虹香と約束した時間は5時半。
そんな時間に起きるなんて普段の俺なら絶対しない。
でも早い時間でないと虹香が学校の朝練に間に合わなくなってしまうから。
そういう些細なところでも虹香と俺とのズレが感じられて、少し悲しくなった。