君の隣は。

1日目-虹香side-




-虹香side-


今日はいよいよ合同合宿の日。


美南ではないけれど、かなりドキドキだ。


トランクを荷台に詰めて、バスに乗り込んだ。


さすがに男子と女子を隣に座らせるようなことはなく、私の隣の席は小湊高校の女バスキャプテン。


前の席には、優勝校と準優勝校のキャプテンである日向と隼人が座ることになっている。


「おう、成瀬、今日は早いんだな!」


これからのことを考えそわそわしていると、隼人が前の席から身を乗り出して話しかけてきた。


「バスの座席から乗り出すなんて、小学生みたいなことするな!それに今日はってなんだ、今日はって!まるでいつも私が遅刻してるみたいじゃん!」


「この前の試合、大遅刻だったじゃん。」


「・・・・・・・あれはたまたま!」


ホント、隼人は気分悪くさせるなぁ。



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