毒 と 薬
「どうするって‥
友達になりたい
お前って言い方キツいけど周りよく見てるだろ?
だからお前の見てる世界知りたいなって思った
お前が友達をどうでもいいって思う理由とかも知りたい」
「黙れ!
なに?私が見てる世界って、
キモイんだけど
だいたいあんたと友達になりたいなんて思ってないし、
そういうのもうざい
私が友達をどうでもいいって思う理由が知りたい?
そんなの‥決まってる
必要ないと思ってるからどうでもいい」
私が必要だと思っているのは綾香だけ
声を荒げてノンブレスで喋り続けたせいで呼吸が乱れる
「どうしてそういう考え方何だよ、
お前が必要ないって思ってても相手は違うかもしんねーだろ!」
「違くなんてない」
小さく呟いて、川口を引っ張り教室の近くに行く
「お、おい!」
そこは人通りも多くて、
私の“話すだけの友達”もいた