毒 と 薬




「綾、香?」


私の席の前に立っていたのは綾香だった


いつもと雰囲気の違う、何で?


「最悪よ、真実。
もっとちゃんと釘を打てば良かった」



どんどん不機嫌になる綾香にどうしていいか分からずアタフタしてしまう



「ど、どうしたの?」


「こっちが聞きたいわ、
あんた何やらかしてんの?」



あぁ、見てたのか。
しかもあの教室、綾香のクラスだった



「ちょっとムカついて」


「だから、何でそんな感情的に動いてるのか聞いてんの
いつもはもっと冷静じゃない」



そう言われてグッと押し黙ってしまう


自分でも分からない。

何であんな感情的に動いてしまったのか



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