毒 と 薬
「とりあえず明日、いや‥今日から気をつけた方がいい」
「ん、分かってる」
「私は同じクラスじゃないからあんまり守ってやれないけど、
無茶だけはすんなよ」
「分かった」
私の頭を撫で「じゃあね」っと言って綾香は教室に戻って行った
やっぱり私には綾香だけでいい
突き刺さるような視線なんて気にならない
質問攻めにあってる川口なんてどうでもいい
私はただ次の授業の用意をする
あくまでもいつも通りに、
チャイムが鳴る
先生が入ってくる
号令がかかり授業が始まる
先程と同じように窓の外を見る
あ‥隣の奴、またいない
その方が都合がいいけど