毒 と 薬



あの言葉は本気だったのか、


でも始まった時はうるさかった
いつも通り喧騒に包まれていたはず‥



チラッと後ろに居る川口を盗み見みる


そしたら目が合ってしまった


コイツずっとこっち見てた訳じゃ無いわよね?

何て思いながら一睨みして前を向く


そう、私は睨んだはずだ


なのに女子の想像力とは豊かで
「うっざ」と何処からともなく聞こえてきた


お前の妄想力の方がうざいよ
っと笑顔で言ってやりたい



その女子には、
私がアイコンタクトを取ったようにでも見えたのだろうか

馬鹿馬鹿しい、



っていうか本当に誰も話してない


いつも喋ってた子達は
ノート書いてたり、寝てたり、バレないよう携帯いじってたり


アイツ一体何したんだ



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