毒 と 薬
夜が近づいてきている夕方
学校が終わりバイトに向かった
そして小さなパン屋さんにはまた1人お客さんが来た。
「いらっしゃいませー、」
「真面目にやってる?」
目の前に立っている幼なじみを見て、思わず顔をしかめてしまう
「怖い顔すんなよ、真実。」
「何、冷やかし?」
「違う、違う。
食ぱんを母さんに頼まれたんだよ」
目の前の幼なじみ、
明人は困ったような笑顔を私に向ける
「真実、お前もう上がり?」
「そうだけど?」
「じゃあ一緒に帰ろうぜ!」
その言葉に私はまた顔をしかめてしまった
「嫌だって言ったら?」
「強制だ!」
こういう時の明人はもの凄くしつこい事を知っている私は
仕方なく「分かった」と呟いた