【完】俺様生徒会長と契約恋愛。
「でもね夕莉、これだけは聞いて」
「……なに??」
「アンタのお父さんとお母さんは、この世にたった一人だけなんだからね」
「……うん、わかってるよ。だからあたし、お母さんにもお父さんにも感謝してるよ」
お母さんのことは大好きだし、尊敬してる。
いつかはお母さんみたいに料理上手で、優しいひとになりたい。
お父さんとはあまり遊んだ記憶もないし、どこかに出かけた記憶もない。
だからべつにいい思い出なんかじゃない。
むしろ尊敬しろと言われても、どこを尊敬するべきなのか正直わからないのが本音だったりする。