【完】俺様生徒会長と契約恋愛。
学校に着いた瞬間聞こえてきたのは……。
"きゃあああああー!!"
という黄色い声だった。
この声の正体は、もうわかりすぎるくらいわかっている。
「いやぁ、生徒会長は今日もモテモテだねぇ」
と横からひょこっと現れた小枝。
「あっ小枝。おはよう」
「おはよう。てかアンタの彼氏はやっぱりモテモテだよねぇ。女の子が寄り付いてる」
「……アハハッ」
さすがにこの状況を間近で見ると、あたしはなんのための彼女なのかわからなくなる。
あたしは生徒会長の彼女なわけだけど、契約恋愛という"女避け"のハズだよね。