【完】俺様生徒会長と契約恋愛。
だから逃げるようにして走った。
―――――でも。
「待てよ。なんで逃げんだよ??」
生徒会長に腕を掴まれて、それを阻止された。
「……離してください」
どうしよう……。
あたしもうほんとに生徒会長に会わせる顔がない。
ツラくてツラくて仕方ないよ。
「待てって言ってんだろ!!」
「……っ」
あたしの腕を掴んだまま、生徒会長がそう叫んだ。
「なんで俺から逃げようとすんだよ。意味わかんねぇ」
「……だっ、て」
「なんだよ。言ってみろ」
「……生徒会長が悪いんじゃないですか」