【完】俺様生徒会長と契約恋愛。







あたしは生徒会長の腕をそっと振り払った。



「…………」



生徒会長はなにも言わずにただあたしをジッと見つめていた。



「……あたしの自分勝手な行動で生徒会長を困らせてしまって、ごめんなさい」



とりあえず謝ることしかできなかった。



「……夕莉、聞いてくれ。俺はべつに謝ってほしいわけじゃないんだ。ただ、俺の気持ちもわかってほしかっただけなんだ」



「わかってます。だからこうやって謝ってるんじゃないですか。……あたしだって自分のしたことがどれだけサイテーなことだったかわかってます。だから許してもらおうなんて思ってません」
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