【完】俺様生徒会長と契約恋愛。
「はっ??」
あゆみの顔が曇る。
「こんなの生徒会長の傷に比べたら全然痛くありません。……生徒会長はこれよりも何倍も深い傷を負ってるんです。それに比べたらなんともありません」
「……夕莉」
お前……。
「……あっそ。だったらなに」
「だからお願いです。もう……」
「夕莉!!もういい。もうやめろ」
俺は夕莉の言葉を遮って、夕莉をギュッと抱きしめた。
「……えっ??」
「もういい。俺のためにそこまでするな。俺なら大丈夫だから」
「……でもっ」
「俺ならほんとに大丈夫だ。だからもうやめろ。もういい」