【完】俺様生徒会長と契約恋愛。
契約20 小さな幸せはいつもそばに。
あゆみはそう言うと、なにも言わずにその場を立ち去って行った。
「……あゆみさん!!」
そんなあゆみを夕莉が引きとめる。
「なにかしら」
「あゆみさんも、これからはちゃんと幸せになってください」
「……余計なお世話。でもありがとう」
あゆみはそう呟くと、そのまま消えていった。
「……大丈夫ですか??生徒会長」
「ああ、平気だ」
俺は夕莉を軽く抱きしめた。
「……あゆみさんのしたことは、生徒会長を思ってのことだったんですね」
夕莉の言う通り、きっとそうなんだろうな。
―――雅人side―――