君がくれたもの



あの頃、不良だった俺はおふくろの言葉なんて一切耳に入って来なかった


少し何か言われると家を飛び出して仲がよかった「翔也」と夜中までほっつき歩いたり家に帰らない時だってあった



俺が帰らない日はおふくろは家で一人


そんなダメ息子だけど俺が他校と喧嘩した時、チンピラと路上で肩がぶつかって殴りかかられて問題になった時もおふくろが全部全部教師や校長、警察に深く頭を下げ続けてくれたから今俺はここにいれる


それはちゃんと分かってるんだ



こんな俺を見捨てずにここまで育ててくれた事に対しての恩返しとしてこれからちゃんと大学にも行ってちゃんと就職して仕送りしてやれるようになりたい



おふくろは知らないと思うけど密かに俺はそんな計画を立てているんだ




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