彼女の10円。
「市川君、1年生の子が呼んでるよ!!」

「んー。今行く。」



俺がクラスの女にそう言われて教室のドアを見ると、小柄な女の子が立ってた。



もしかすると久しぶりのアレ!?



俺は女の子に言われて屋上まで付いていく。



「市川先輩、入学してからズット好きでした////もしよかったらコレにメールください!!」




そう言われて俺は女の子から紙を差し出された。



「俺、彼女いるんだ。ごめんね?」

「そうですか…。でももし気が向いたらメールください!!」



そう言って女の子は俺にアドレスが書いてある紙を突きつけて逃げて行った。



コレどうすんの?



俺は行き場がない紙を取り合えずポケットに入れた。



「ただいまぁ♪って純はバイトか…。」



1人言言ってんじゃねえよ俺…。



今日は月曜日だから春輝さんの店は休みだ。



俺は純の為にメシを作って帰りを待った。


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