彼女の10円。
「太一、スグバイト行くの!?」

「おぅ♪」



俺は制服を脱いで私服に着替えた。



「純、制服のポケットから携帯だしてくんね?」



純が制服のポケットから携帯を出そうとした。



「太一、阿部由香って誰?」



阿部由香!?



誰だそれ…。



「知らねぇよ?」



すると純は俺に紙を突きつけてきた。



そこにはカワイイ字で、アドレスと名前が書いてあった。



あっ…。



「コレはもらっただけ…」

「こんなの取っといてるって…。下心は!?」

「ねぇよ!!捨て忘れただけ!!」



純は少し不機嫌になりながらも俺をバイトに送り出してくれた。



さっさと捨てとけばよかったなぁ…。



今日も俺は、拓と春輝さんの店で働く。



楽しかった♪



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