彼女の10円。
「チヤホヤされてんじゃねぇよ…。」

「俺だってされたくねぇよ…。」



俺達は拓のクラスや香奈のクラスを回った。



「たっくんの彼女ってカワイイね!!」

「そう?純の方がカワイイ♪」



俺達は中庭に座って休憩中。
中庭には結構生徒や、父兄たちがいた。


「ねぇ、イチ先輩が女といる!!」

「マジ!?ショック~!!」



ちらほら聞こえる1年の女らしき声。



「太一モテ過ぎ…。」



純は段々不機嫌になる。



「市川先輩!!」



あっ…。



「あたしメール待ってたのに!!」

「するって言ってねぇし、俺今、彼女といるんだけど…」



こいつウザイ。



「この人が彼女…。」



阿部由香と思われる女が純を見る。



「オバサンじゃん!!」



おい!!



何処が!!



「おい、お前ふざけんな「太一。」



俺が言いかけると純が俺を止める。


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