彼女の10円。
4年後
「拓、店開けるぞ!!」

「おぉ!!」



俺は21歳になった。



今は春輝さんの店の支店『JUN』を拓と任されてる。



俺が20歳を過ぎてからオープンした店。



ONEよりは少しデカいダイニングバー。



俺はココで毎日で料理を作る。



店の名前は春輝さんが付けた。



春輝さんは俺が純以外を好きになれない事を知ってる。



春輝さんには頭が上がらない。



拓はカウンターで酒を作る。



もう春輝さんの味になった。



「イチ、今日もお疲れ♪」

「お疲れ♪」



俺と拓は仕事が終わると毎日ココで試作品研究。



忙しい毎日。



今でもたまに純に会いたくなるんだ。



純はどこで何をしてるのか。



探さなかった。



純は探される事を望んでなかったんだと思うから。



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