彼女の10円。
握ってたはずの携帯は俺の布団に入って静かに寝ていた。



俺は携帯を手に取り、緊張しながら開く。



だぁぁぁ…



新着メールの文字も不在着信の文字もナイ。



やっぱりこなかったか…



テンションが低い朝。



今日はいつに増して低い。



俺は今日も拓と学校に行く。



純の事が気になり授業中に何度も携帯を開いた。



バシッ



「今は携帯じゃなくて黒板の問題を解け。」



数学教師め…



あっ…



そうだ♪



「昼休み行く!!」

「くんなよ…。」



俺はこの人に意見を求める事にした。



この人は生徒の相談を良く受けてる。



適当な先生だけどみんなの信頼は厚い。



昼休みになり康子の作った弁当をスゴいスピードで食って、数学準備室に向かった。


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