彼女の10円。
「そんな事できねぇよ…。すげぇ強気な女だし…。」

「ヘタレ。」



そうだよ…。
俺はヘタレだよ…。



「まずは、連絡もらえるように、友達にでもなったらいいんじゃね?」



友達か…。



なってくれっかな?



俺は中先に一応お礼を言って数学準備室から教室に向かって歩きだした。



今日コンビニ行ったらいるかな?



ファミレスだったりして…



俺って純の事知らないよな…。



何で好きになったんだろう…



「イチ♪」



急に腕に手を回されてビックリした。



「百合か…」

「イチ昨日帰っちゃったでしょ~♪何してたの!?」



うぜぇ…



「好きな女に会いに行ってた。」



俺がそう言うと百合は固まる。



「そっか…。ねぇイチ…。アタシ、イチの事好きだよ…。」

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