彼女の10円。
俺は不安を抱えたままコンビニの中へ。


まだ21時前。



「いらっしゃいませー」



純…



「太一、もうすぐ終わるからちょっと待ってて。」

「ん。」



俺は見たくもない雑誌をを立ち読み。



この後の事を考えると雑誌の内容なんて全く頭に入らない。



「相沢さん、上がっていいよ!!」

「はい♪お疲れ様でした♪」



何だその声!?



俺の時と全然違う!?



やっぱり俺は嫌われてんのか…



「ガキのくせにこんな時間まで外出歩いてんじゃねぇよ。」



後ろから純の声。



俺はドキドキしながら振り向いた。



「行くよ。」



俺は純の後ろを歩いて外へ出た。



純は何も話さないまま歩き続ける。



「純?どこ行くの?」

「ここ。」



純が指指した方には小さい公園。



俺は純の後をついて公園に入った。


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