彼女の10円。
「「疲れたぁ~」」

「お疲れ♪」



店が終わったのが2時。



いつもはバイトなんてした事のない俺らは結構バテバテ。



春輝さんは俺たちにジュースを出してくれた。



「明日も来るか?」

「「もちろん!!」」



俺たちはこの店と春輝さんが相当気に入ってしまった。



俺たちはジュースを飲み終えて、家に帰る。



俺はもちろん純の家。



って、俺、純にバイトの事言ってねぇじゃん!!



携帯を開くと、不在着信が2件。



両方純からだった。



俺は急いで純の家まで走った。



ガチャ



合い鍵で部屋に帰ると、静かな部屋。



寝てるよな?



俺は電気も付けずに純が寝ているベッドに向かう。



「純?」

「何でいないのー…」



起きてたの!?



俺は純に優しく話しかけた。



「バイト、今日から働く事になってさ…。連絡しなくてごめんな?」


< 74 / 171 >

この作品をシェア

pagetop