彼女の10円。
「出てったのかと思った…」



泣いてる!?



「純?泣いてんの?」

「ガキのくせに夜中まで働いてんじゃねぇよ…」



純は泣いてた。



そんなに俺の事考えててくれたの?



不謹慎かもしんねぇケド、すげぇ嬉しいよ…。



「ごめんな?」

「もういい。帰って来たから。太一の髪、タバコ臭いからシャワー浴びてから寝てね!!」



純に言われた通り俺の髪はタバコ臭い。



俺はシャワーを浴びて寝ている純のベッドにそっと入った。



「お休み。」



俺は純の額にキスをして、純を抱きしめながら眠りについた。



「太一~♪起きなさい!!もう12時!!」

「うそっ!?」



俺は昨日の疲れからか相当爆睡したようだ。



もうすぐ純の出勤時間。



「太一、あたしがご飯作ってやったぞ♪目覚めたら食べてね?」

「うん。ありがと…。純、俺のバイトの事聞かないの?」



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