彼女の10円。
純は少し酔ってる。



床に座りながら一緒にテレビを見る。



俺はタバコに火を付けて煙を吐き出した。



何か視線を感じる。



「何!?」



純が俺をジィーーーっと見てた。



「何でもないよ♪」



そしてまたテレビを見る。



「だから何!?」



何で見てんの!?



「太一が怒ったぁ~;;;;」



えぇぇぇぇ!!!!



「怒ってない!怒ってないよ?」

「太一の事見てただけじゃん…」

「だから何で俺を見てんのかなぁ?って思ったんだよ?」



俺は優しく言葉を選んで言ってみた。



「かっこいいから♪」

「はい?」

「太一がタバコ吸ってる時ってかっこいいじゃん?だから見てたの♪」

「な、ななな何!?急に!?」

「たまに煙たそうな顔するじゃん?もうたまんないね♪」



純が壊れた…



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