学園奉仕活動
昼食後、屋上へと向かおうと廊下を歩いていると、眼鏡を掛けたおかっぱ頭の一年とおぼしき男子生徒2人に声を掛けられた。
「あ、あの・・・・・・あ、アリスさん」
「おまっ、サダシ。先輩つけろよ。アリスさんてっ」
2人は緊張してるのかモジモジしている。
うむ、それにしても見事なまでに同じ顔と頭と眼鏡だ。
「そ、その・・・・・・あ、アリス先輩は・・・・・・・うわぁ〜緊張っちゃ〜。鉄ちゃん、どうしよ〜う」
サダシと呼ばれた男子生徒は、隣に居る鉄ちゃんという男子生徒に助けを求めるような顔を向ける
が、鉄ちゃんは
「頑張るっさねっさ」
と、ガッツポーズで、多分「頑張れと」言っただけで、助けようとはしない。
まあ、一年生だししょうがないのかもしれない、ここは私から聞いてやるか。
「あの、どうしたのかな?何か用でもあるの?」
努めて、優しく聞いてみると、サダシという男子生徒は少しの間、顔を真っ赤にして俯き、微かに唸っていたが、やがて意を決したように顔を上げ言った。
「あ、アリス先輩は、な、なななななななななな」
えっ、なにっ!?
何の「な」の連呼っ?!
「あ、あの、少し落ち着いてね」
びっくりした私は慌てて、サダシ君に声を掛けた。
「す、すっす、すいません。気を、切り取り、ななお、直してぇって!」
「う、うん」
意味はなんとなく分かったのと、指摘するとドツボに嵌まりそうなので、私は静かに彼の言葉を待った。
「あ、あの・・・・・・あ、アリスさん」
「おまっ、サダシ。先輩つけろよ。アリスさんてっ」
2人は緊張してるのかモジモジしている。
うむ、それにしても見事なまでに同じ顔と頭と眼鏡だ。
「そ、その・・・・・・あ、アリス先輩は・・・・・・・うわぁ〜緊張っちゃ〜。鉄ちゃん、どうしよ〜う」
サダシと呼ばれた男子生徒は、隣に居る鉄ちゃんという男子生徒に助けを求めるような顔を向ける
が、鉄ちゃんは
「頑張るっさねっさ」
と、ガッツポーズで、多分「頑張れと」言っただけで、助けようとはしない。
まあ、一年生だししょうがないのかもしれない、ここは私から聞いてやるか。
「あの、どうしたのかな?何か用でもあるの?」
努めて、優しく聞いてみると、サダシという男子生徒は少しの間、顔を真っ赤にして俯き、微かに唸っていたが、やがて意を決したように顔を上げ言った。
「あ、アリス先輩は、な、なななななななななな」
えっ、なにっ!?
何の「な」の連呼っ?!
「あ、あの、少し落ち着いてね」
びっくりした私は慌てて、サダシ君に声を掛けた。
「す、すっす、すいません。気を、切り取り、ななお、直してぇって!」
「う、うん」
意味はなんとなく分かったのと、指摘するとドツボに嵌まりそうなので、私は静かに彼の言葉を待った。