学園奉仕活動
「頼むとか言って、頼んで無いんだもんな〜。アロマ姐さん」


後ろ手に頬を膨らませ、見えない石コロを蹴っている恋を見て、私はある事を聞いてみることにした。


「恋。君はその・・・・・・・・変な娘だったのか?」


そんな私の問いに、恋は一瞬「えっ?」て顔をしたが、直ぐにいつものニコニコ顔に戻り、そして言った。


「YES、いいえです」


「は・・・・・・?」


どっちなんだ?

そんな、私の疑問をよそに恋は更に話し出した。


「有名な木こりの名言に、こんなものがありましてね・・・・・」

き、木こりっ?!なんの関係がっ?!


て言うか有名な木こりって・・・・・・


「HEY、HEY、Hoーって」



「・・・・・・・・・・」



断言できる



間違いなくこの娘は変な娘だ。



「それは名言じゃなく、歌じゃ――――」



「そんなことよりアロマさん。何してたんですか?」


そんなことよりで話を変えられた・・・・・・


それに、いつの間にかアロマ姐さんからアロマさんに短縮されてる・・・・・・・・


て言うかアロマ姐さんってなんだ?


と、疑問に思ったが、ツッコンだ所で、この女版百太郎の様な恋がマトモに答える筈が無いだろうという結論に達し


「私は、屋上へ行こうとしてたんだ」


と、聞かれたことだけを返した。


「屋上・・・・・ですか」


う〜ん、と、悩む恋


そんな悩ますこと言った覚えは無いんだが・・・・。


「屋上に何か――――」


あるのか?


そう聞こうとしたのだが、最後まで聞かず、恋は口を開いた。

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