学園奉仕活動
「ちっ・・・・・・・」


消しゴムのカスの集合体を当ててしまった女子は、学年中で、綺麗で頭が良くて狂暴と有名な女子であり、我を殺意剥き出しで睨み付け、不適な笑みを浮かべると黒板へと向き直った。



「・・・・・・ど、どうしよう」

私ともあろうものが、チビりそうになり、ゴリラへ救いの目を向ける。


「・・・・・良くて半殺し」


だが、自分の事のように恐怖に震えているゴリラから返ってきた言葉は「悪かったらどうなんの?」と、考えさせられる、更なる恐怖の上乗せでしかなかった。


「しかも、俺の消しゴムやし・・・・・・・」

ゴリラは半分以下になったオニュー消しゴムを、息絶えそうな我が子のようにそっと撫でる。



どうしよう・・・・



どうすりゃいいんだ・・・・・


これは間違いなく事故だ、それは間違いない・・・・・・・だが、それが通じるのだろうか?


学園物のラブコメ的視点から見るに、この後の展開は言い訳する俺、怒る彼女


テンパりながらも気転を利かしその場を凌げるかって時に、結局ボロを出し殴られる、と、わりとベターかもね

てか、教師目掛けて投げたもんが、クラスの女子に当たる時点でわりとありがちだな・・・・・・・




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