学園奉仕活動
「だからでぇ。先生よりは生徒の方が、少しは聞き出しやすい。もしくは目撃する。ちげえか?」


「ん〜〜いや、よう分からんけど。てか、生徒の問題を生徒に解決させよう言うわけ?」


「まあそんな感じだやなぁ〜」


ふむ、話が見えてきたな、要は生徒間の問題は生徒が解決しよう、君等の自主性に任せますよって、おいおい、そりゃ―――


「生徒会じゃねえかっ!」

いきなり叫んだので、この場に居る全員がビクッと、体を震わした。


「いや、ちげえ。生徒会は他にやることが沢山あるんでぇ。それに生徒会に相談する奴も居ねえと思うぜぇ?」


「ああ・・・・・・・まあ確かに。真面目眼鏡軍団の集まりってイメージで、相談する気は起きねえかもな」


“きてれつ”みたいな奴ならまだしも、真面目眼鏡に熱く親身になられてもちょっと引いちゃうナリよ。


「だろぉ?」


「ああ。でも、いち教師なのに生徒会の事そんな風に言って良いナリかぁ〜?じろてつぅ〜」


「なんだかきめぇなバカ野郎。まあ、だから奉仕活動部って名前にも意味があるんでぇなぁ〜」




奉仕活動部に意味・・・・・・?




ああ、そうか、ただの生徒による生徒の為のボランティア部って事にして、あわよくばいじめ問題も釣れるかもって事か・・・・・・



うわぁ〜めんどくさぁ〜い。


「嫌ナリよ。ねえ?嫌ナリよね?」


未だ腕を掴んでいる、アリスに言ってみた。


「べ、別に、貴様と一緒なら、い、いい・・・・・・・ナリよ・・・・・・」

頬を赤らめそう呟くアリス。


短時間で、なんか大人しくなって可愛いな〜こやつ・・・・・・・・



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