学園奉仕活動
「ああ、くそっ!」


なんでストレートが上手い具合に落ちるんだよ!そんなコントロール今は要らねえっ!

せめて俺がコウシエン目指した時にしてくれよバッキャロゥ!まったくぅっ!


「・・・・・・・太郎」


それに、直ぐに謝れば良かったが、授業中だしな


この何も出来ない時間、即ち考える時間、コレを与えてしまってるのがまずい

人間、考える時間があれば良い方にも勿論いくが、まず、悪い方にいくことが多いと俺は思う



現に俺が今、悪い方にいっている・・・・・。



「・・・・・・・も太郎」



もういっそ、授業終了と共にバックレダッシュ!


これも一つの手だな、まあ、これもベターではあるがね、教室出た途端、仁王立ちの彼女


仁王立ちは無くて、逃げ仰せても、結局どっかで捕まる


いつかは捕まる・・・・・


日にちが空けば空くほど、彼女のレイジは完全なものとなるだろう


そんなの危険すぎる、リアルに殺られるかもしれん。



「百太郎っ!」


「えっ・・・・?」


「さっきから呼んでるんだ。返事ぐらいしろ」


黒板へと顔を向けると、呆れた様子で教師が俺を見ていた。

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