学園奉仕活動
そして放課後。


今日一日、学年、男女関係無く知らない生徒に沢山話し掛けられた




俺以外の奉仕活動部のメンバーについて・・・・・・・


「ははっ、参ったねどうも・・・・・・・」


まあでも、分からんこともない、人気があるアリスとロピアン、どの部活にも属してなかったこの二人が、奉仕活動に入ると言うのはやはり皆気になるんだろう。


「・・・・・・・・・・・・・・」


ただ、俺に聞かず本人に聞けよな・・・・・・・まあ、そう思いつつも答える俺も俺だがな・・・・・・・


それに、少し驚いたのは、何気に寝子も人気があったらしい・・・・・・・


三年の女子が、質問に答える俺を無視して、可愛いだのなんだのキャーキャー言っていたので



「他所でやれ」



そう言ってその場を去ったが、背後ではずっとキャーキャーやっていた。



そしてまた、別の三年に寝子の事を聞かれ、答えたらキャーキャー無視・・・・・・・腹立ったので



「寝子君、もう、最っ高!キャッハー!」


と、一緒にキャーキャーやったら何故か叩かれた・・・・・・・


この一件があり、俺は寝子の事少し嫌いなった。



「この世は顔か・・・・・」


いや、性格も良いのかあの三人は・・・・・・・


まあ、アリスはキツめで少しクセがあるあるけどな


でも、根は悪くない訳で―――


「ん?・・・・・」


いや、待てよ・・・・・・・?


こんな事を考えてる俺は、自分も認める、まるでダメ男みたいじゃないか?


そんな筈は・・・・・・・



そうなの?



「なあ、ゴリラ」


確かめるべく、隣を歩くゴリラに話し掛けた。


「え?なに?」


「俺ってさ・・・・・」


「おお?いきなりなに?」


「・・・・・・・なに?」


「はあ?お前の質問が『なに?』やねんけど」


ああ、まあ確かに質問が変だったかもしれない。


じゃあ改めて・・・・・


んっんっ


心の中で、喉調整。

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