学園奉仕活動
「あのな、恋ちゃん。こんな所でそんな事を言っちゃ駄目だ。例え冗談でもそっち系の冗談はある意味テロみたいなもんなんだ。駄目だろう?テロは。恋ちゃんも、テロ行為されたらやだろう?」


子供に言って聞かす様に優しく言ってやる。


まあ、これが一歳とは言え、歳上である者の態度であろう、やはり今のギャルはちゃんとした道を進む為、叱る男が必要なのだ、ふははは。





「うわぁ〜カッコいい〜。人には散々色んな事を言うくせにどや顔で説教してますよ、この人。カッコいぃ〜」


くっ、このアマっ


「いいか良く聞けっ!恋ちゃん!テロはアフガ――――――」


「てか、ほんまはなんなん?幼馴染み?」


おおっ、そういやまた脱線してしまってたな。


「ああ。ただの幼馴染みで、ただの一年生。五月恋(さつき・れん)だ」


また、要らないことを言わせないよう、ゴリラにさっさと紹介し、そんな俺の姿を、恋ちゃんは何か言いたげにムッとしながら見ていたが、ゴリラも自己紹介し出したので、結局、何も言えず慌てて頭を下げていた。

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