学園奉仕活動
「ん?なに?皆の衆どうした?」


「いや、お前・・・・・。授業ぐらいは分かるやろ」


唯一、固まって無かったゴリラが横からツッコンでくる。


「いや、それが、考え事していたら・・・・・・・な?」


「『な?』とか同意求められても、それは無いから分からんわ」


キーンコーン


「ぬぁっ、まずいっ!ちょっと先生よ!私は、これにてお暇するからっ!!」


「あっ、おいっ!」


呪縛から解けた教師の制止を無視し、チャイムと同時に教室から猛ダッシュで脱出した。


「ちょっと待てって!俺もっ」


そう言いながらゴリラも後を追ってくる。







「うおおおーーー!!」



逃げるなら彼処



逃げるなら彼処ー!



呪文の様に頭でそう繰り返し、廊下を走り階段を駆け上がりを繰り返していた。


「ちょっと待てって!てか、カーブバリ速いっ」

ゴリラも必死で付いてきている。



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