学園奉仕活動
「やっぱりね、ツンデレやクーデレは世界を救うと思うんだよ」



屋上を後にし、5人で昇降口に向かう途中、ロピアンがいきなりそんなことを言い出した。


「まあな〜。嫌よ嫌よも好きの内ってそう言うことなんだろうな〜」



「僕はね、やっぱりオタク文化は偉大だと思うんだよ」


「まあな〜。ツインテールも捨てがたいぜな〜」



そうこう話す内に昇降口に着き、各々の下駄箱に向かったが、棚の向こう側から更にロピアンが話してくる。


「産み出すのも、やはりそういう方達だからこそなんだよね」


「まあな。やっぱり金髪ツインテールいいよな〜。ああ〜〜でも黒髪もやべえな〜」


「捨てがたいよね」


「いや、捨てるなんてとんでもねえ。ひっくるめて抱き締めようぜ」


「そうだね」


そうロピアンと話ながら靴を履き終えると、ゴリラが話し掛けてきた。


「お前等、凄いな・・・・・・・話し全然噛み合ってないと思ったら、最後はピッタリ合わさったで」


そう言ったゴリラは、少し驚いた顔をしている。


「まあ、ゴリラもさ。ツンデレ、ツインテール好きだろ」


「はあ?いきなりなんや――――好きやで」


ニヤリと笑うゴリラ



スケベな奴だ



と、思いつつも

「ふふふ」


不適―――いや、適した笑いを漏らす俺。


「ふふふふ」


ロピアンも笑だし、端から見たら怪しい集まりと化した俺達三人の元へ、恋ちゃんと寝子がトコトコとやって来た。


「じゃあ・・・・帰るか」

ニヤリと言ってしまう俺


「オーケー」


同じくニヤリゴリラ


「イエァ、ザッツライ」


ニヤリロピアン


「ううっ・・・・・短時間でキモい・・・・・・・」


「はいです・・・・・・」

ニヤニヤな俺達を、引き気味で見ている、恋ちゃんに寝子


この5人で外へ出た。
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