女子三日会わざれば刮目して見よ
『お、おはようございます、アリスカさん』

会ってしまった以上控えめに挨拶する小夜。

だが出来れば今日はあまり他人と関わりたくない。

前髪が気になって仕方がないのだ。

少し顔を塞ぎがちにしていると。

「どした?小夜ちゃん…今朝は具合でも悪い?」

顔を覗き込もうとするアリスカ。

『いいいいい、いえっ!』

弾けるように小夜は後ずさる。

『1年城山 小夜、はい元気です!絶好調です!一分の隙も無しです!どうかお気になさらず!』

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