約束
漣の住む部屋から店迄の道すがら、港湾局の巡視船が浮かんでいる…。
石畳の道、洋風の街灯。レトロな感じの建物が並ぶ。何処か異国情緒に溢れた町。
朝日に光る海を眺めながら、漣はいつもの様にいつもの場所に立ち止まる。目印もなにもない。ただ海に向って置かれた何の変哲もない木製のベンチ。そのすぐ側の車道の片隅。
『夏っちゃん…』
車道の一角から目を外すとすぐ側に寄せ返す光る波に気を取り直した。
『おはよう』
少し海沿いを進むと古い煉瓦の建物が現れる。
裏手に回ると狭い扉から入る。
『あ、おはようございます!レンさん。』
スタッフの桜。
『おはよ。桜…早いわね』
『あ、これ…隣の秋斗さんが…』
淹れたてのコーヒー。
まだ手荷物も置いてない漣に手渡す…
何も言わずに受け取ると予約の確認をしながらバックへと消える…
ただカーテンで間仕切られただけの従業員用の部屋。従業員と言ってもこの桜と2人だけ。
さっさと荷物だけを置いて出てくる。
石畳の道、洋風の街灯。レトロな感じの建物が並ぶ。何処か異国情緒に溢れた町。
朝日に光る海を眺めながら、漣はいつもの様にいつもの場所に立ち止まる。目印もなにもない。ただ海に向って置かれた何の変哲もない木製のベンチ。そのすぐ側の車道の片隅。
『夏っちゃん…』
車道の一角から目を外すとすぐ側に寄せ返す光る波に気を取り直した。
『おはよう』
少し海沿いを進むと古い煉瓦の建物が現れる。
裏手に回ると狭い扉から入る。
『あ、おはようございます!レンさん。』
スタッフの桜。
『おはよ。桜…早いわね』
『あ、これ…隣の秋斗さんが…』
淹れたてのコーヒー。
まだ手荷物も置いてない漣に手渡す…
何も言わずに受け取ると予約の確認をしながらバックへと消える…
ただカーテンで間仕切られただけの従業員用の部屋。従業員と言ってもこの桜と2人だけ。
さっさと荷物だけを置いて出てくる。