レンアイ指導室~甘々な指導~【完】
「未良……」

本多君の色っぽい顔がすぐ前にある。


そのせいなのかな?

なんだか、顔が少し赤いような……?


「俺、……」

本多君は何かを言おうとしてるみたい。

でもなぜか、その先の言葉が出てこない。


「あの、本多く……」

思わず腕を伸ばすと掴まれて、本多君の手が握られる。

また、指と指との間に本多君の細長い指が1本1本……。


本多君は何を伝えたいの……?


「未良、俺……。す」

「へ?」

『す』?

「未良のことが……す……」

「――あれ? 未良じゃん!」

「すい!?」

「へ? すい……?」

声の主は咲良お姉ちゃんだった。
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