レンアイ指導室~甘々な指導~【完】
「何してんの?」

「へ? えっと……、弓道の練習! 本多君が弓道の練習しようって言ったから!」

「そうなんだ? そうだよね、近くに遠的場があんの、ここだけだもんね」

た、助かった……かも。


「お姉ちゃんこそ、何してるの?」

「……あ! 部活に行くんだった! じゃ、また後でねっ!」

そうあわただしく、私に手を振っていった。

そういうとこは似てるというか……。


「……ったく、嵐のように……」

「あっ! 本多君、さっき、なんて言おうとしたんですか!? 『すい』ってなんですか?」

「は? ……っ! 知んねぇよ!」

本多君はそう言って、私に背を向けた。


ええっ?

『すい』って、何!?
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