レンアイ指導室~甘々な指導~【完】
本多君はなかなか言い出さない私に、ゆっくりとした足取りで戻ってくる。


しばらくすると、私を見下ろす本多君の影。


「ん? 何?」

そして屈んで、私と同じ目線になってくれる本多君。


本多君、本多君……。

私、本多君のことが好き……。


「1人に、しないでください……」

本多君への気持ちが溢れたら、自然と口から出た言葉。


「ん。判った。……じゃ、どっか座るか」

本多君はそう言って、微笑んでくれた。


「はい……」

まだどこかそっけないけれど、それでも一緒にいてくれるのがうれしい。
< 12 / 216 >

この作品をシェア

pagetop