レンアイ指導室~甘々な指導~【完】
「ん? これ? ロンドンが舞台だっけな。外国の推理小説だよ」

「へえ。推理小説、好きなんですか?」

「まあな。何か、ワクワクしてこね? 犯人が誰とか、トリックはどうなってるとか」

物理を語るときと同じ表情をしながら、楽しそうに話していた。

こっちまで、楽しくなる。


 ……あっ、これだ!


「本多君、好きな作家は誰なんですか?」

「あ? 山下智樹だけど」

山下智樹……と。

プレゼントは山下智樹の本にしよう!


「……あ。未良」

「はい?」

「クリスマス、予定開けとけよ?」

 ……っ!

誘って、くれた……!


「……はい! 楽しみにしてます!」

今年からのクリスマス、ちょっと違った楽しみができた……。
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