レンアイ指導室~甘々な指導~【完】
「――とりあえず、終わったな」

「はい」

とりあえずと言っているけれど、かなり生まれ変わった気がする。


「よし。本題に入るか。……まずは、男慣れしねぇとな」

向かい合った2つの机のうち、1つに腰かける本多君。


え、えっと。

私、どうしたらいいのかな?


「菅原? 早く座れよ」

「きゃっ」

本多君に手首を掴まれ、無理やり向かい側に座らされる。


「……菅原。やる気ある?」

「えっ……」

「さっきから何か、ぼーっとしてっけど。そんなんだと、やる気失せんだけど」

「あ……。ご、ごめんなさい……」

どうしよう、初めから怒られてしまった。
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