レンアイ指導室~甘々な指導~【完】
「そっか。……親にはまだ、俺のこと、言ってねぇんだ?」

「は、はい……」

そこで、沈黙が流れる。


あ、あれ?

なんか、変なこと、言っちゃったかな……?


私はいきなり、不安になる。

 ……と、本多君はカーペットが敷かれた床に座り、手が私に伸びてきた。


「……未良。おいで?」

ドクンッ……と胸が痛む。


普段より低くて、それでも甘く、優しくつぶやくような声……。


私は何かに引きつけられるように、本多君に向かう。


「俺と向き合って」

座って、本多君を見つめた。
< 180 / 216 >

この作品をシェア

pagetop