レンアイ指導室~甘々な指導~【完】
私も、もう高2。

まだ片想いしかしたことがなく、彼氏さんなんていない。


そろそろいなきゃいけないのに、どうしても勇気が出ない……。


「あっ、行かなきゃ!」

私はカバンを持って、家を出た。


いつも歩くこの道は、何も変わりがない。

だけど、本当にときどき、ちょっとした楽しみに出会える。


って、言っても、遅刻寸前だから今日はないかもしれないけど……。


すると、角の先から自転車が飛び出してきた。


「きゃあっ!?」

あまりにもいきなりで、私は尻餅をついてしまった。

その様子がわかったのか、乗っていた人が自転車を道端に寄せて私に駆けてくる。
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